- みなさまの声
テーラードコートのお渡し
- 2020/05/18
今日は、2月オーダーいただいたコートのお渡しをしました。
Jean(2020SS)
イギリスHARRISONSのLABYRINTH(ラビリンス)という生地シリーズから。
85%ウール7%モヘア5%シルク3%リネンという混合生地。
お客様が選ばれたのが、このブルーの爽やかなチェック柄でした。
こちらの生地、縫うことがとても難しく・・・
縫製スタッフの苦労に苦労を重ねて縫製を進めていきます。
おそらく、今までで最高の苦労だったのではないかと、スタッフ達と話していました。
それは、85%ウール7%モヘア5%シルク3%リネンという、混合生地だから。
独特のぬめり感、柔らかさ、落ち感、縫うときに配慮しなければいけないポイントが
通常よりもたくさん、たくさんあるのです。
押さえ金の圧を変えたり・・・
縫う方向を変えてみたり・・・
綺麗に仕上がるために何度もほどいて作業を進めていきます。
普通の縫製の3倍くらい時間と手間がかかったと思います。
そして、仕上がった時の「達成感」。
この上ない喜びがスタッフ達の中でも大きい1着となりました。
そして、お客様にお渡しする日が今日でした。
トワルチェックを2回も行い、やっと完成したお洋服のお渡しです。
選べる喜び、着る喜び、いろんな嬉しさがいっぱいで、
お洋服をオーダーできることで、今まで我慢してきたことが、叶う喜びに変わっているんです。
とお客様が話をしてくれました。
デパートで見ても・・自分は体が大きいから入らないし・・・とか
買っても腕がきつくて入らなくて着れなかった・・・とか
もっと素敵な生地を選びたくても他にデザインがないから・・・とか
そういう今まで我慢していたことを、今やっと「叶う喜び」を楽しんでいます。
仕事の時は、カーディガンとブラウス・・・とか決まったものを着るしかなくて、
今やっと「私って本当は何が着たかったんだろう?」って
自分で自分の気持ちと会話することができるようになってきて
そして、着たいものを「着れる喜び」が本当に嬉しいんです。
2月のオーダーの時に決めたこの生地が、軽やかなコートに仕上がってとっても嬉しそうなYさんでした。
製作側としても、Yさんが楽しみながら生地と、お洋服の組み合わせを選んでいく様子が嬉しいのです。
今度は割烹着の色違い欲しい、ブラウスは色違いが欲しい、シャツワンピースは着丈を短くしたものが欲しい!!
と、今日は3着のお洋服の追加オーダーを進めました。
とくに、シャツワンピースのチュニック丈は製作したことが無かったのですが、
前回製作したYさん専用のトワルを、その場で裁断して、短い着丈の長さを確認しました。
「その場でトワルを切って、丈を確認するっておもしろいですね!!」
そうなんです、そんなこともありなんです。
お客様と一緒に楽しく打ち合わせを進めています。
HARRISONSのLABYRINTH(ラビリンス)の生地で製作した、今回のテーラードコート。
お値段も決して安くはありませんが、
生地のクオリティと魅力を分かっていただきながらオーダーいただき、
お客様に長く愛されるコートが完成したことがとても嬉しい1日でした。
Yさん、たくさん着ていっぱい楽しんでください!
いつもオーダーありがとうございます。