私は、三姉妹（11歳、8歳、3歳）の子育てをしながら「洋裁教室」と「オーダーメイドのお洋服」を作っています。小学生の頃にミシンが大好きでした。小学２年生の頃に好きな生地でキュロットを作ったり、キルティングのバックを作って嬉しかったのを覚えています。結婚と子育てをきっかけに、32歳の時から自分と家族のための服作りをするようになりました。服作りやデザインについて、学校で学んだことや勤めた経験はありません。35歳の頃から會田服工房の研究生となり専門的な製図やデザインを学びながら、日々のアトリエの仕事を通じてスキルを磨いています。

「オーダーメイドのお洋服」では20代～80代のお客様たちが足を運んでくれます。アトリエでお洋服のご希望を聞き、お客様の想いをカタチにすることを楽しんでいます。「洋裁教室」では、一緒に布を触りホームソーイングを愉しむ生徒さん達がたくさん通ってくれるようになり、とてもにぎやかです。

天然素材の洋服が好きです。特に、リネンとコットンの素材にはいつも魅力を強く感じます。華美ではなく日常に添うものをデザインするよう心がけています。

子育て、暮らし、住まい、そして衣類のこと。オーダーのお客様達や洋裁教室に通ってくれる生徒さん達と、そんな様々な話題をおしゃべりしながら共有して暮らしています。
暮らしの中に針しごとを。そして地域の中に、針しごとを通じて手しごとの優しさと楽しさが広がるように・・・。

写真／黒川ひろみ