- 日々のこと
母校への割烹着
- 2024/09/27
こんにちは、仙台にもやっと秋風が吹いてくれるようになりました。
明日は三女の保育園運動会、楽しく開催を楽しめそうです。
今日は、母校への割烹着というエピソードについて書こうと思います。
数年前、「こども園のために、オリジナル割烹着を作ってほしい」とオーダー依頼をいただきました。
(※こども園とは、幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設です)
どんな園なのかな?と思って、打ち合わせを進めたところ、私の中学生の時に通っていた母校のこども園だったのです。
学校名を聞いた時、とてもびっくりして、
「それは、私が中学校の時に通っていた母校ですよ」とお伝えしたら
担当の方もとても驚いていました。
そんなきっかけがあり、オリジナルデザインの厨房用の割烹着と帽子、そして保育用の割烹着を作っています。
↑厨房用の割烹着はこだわったデザインです。
左右にリボンがあって、ウェストをきゅっと絞ることが出来ます。
こども園には、ちいさな赤ちゃんもいるため、ボタンを使用して万が一落ちたら大変だという話があったので、布でボタンを強く縫い付けて作っています。
毎年、ドラえもんのおててみたい~、と思いながら、スタッフ達と作るのです。
そして、私のお気に入りは、厨房用の帽子です。
ふんわりまるいパンのようで、ふっくら可愛いフォルムになります。
↑そして、こちらが保育用の割烹着。
肩にもギャザーを寄せて、可愛いフォルムにしつつ・・・ポケットに丸みをつけてどんぐりみたいなカタチにしています。
ひとつだけのポケットでも、ほんのり園の個性にあったカタチになっていると可愛いですよね。
あれから、数年間、毎年継続して、少しずつ作らせていただいています。
ご依頼があるたびに、あの日、一生懸命デザインした割烹着が現場でお役に立っているかと思うと嬉しいし、
こども達に与える印象が柔らかくなったり、オリジナルデザインによって、こども達への印象を揃えている方針が素晴らしいと思います。
まもなく納品。
割烹着の梱包作業をしながら、中学生の頃を振り返り、「私はどうしようもない中学生だったけれど、すごくいい学校だったなぁ~」と自主自立の精神を強く学べたことに感謝するのです。
学生の時は何もわからなかったけれど・・・あの時の自分に声をかけるとしたら、「もっと積極的に、たくさんの先生と話をしてみなよ!」と言いたいです。
そのくらい素敵な先生が揃っていました。出会いは貴重、ユニークな先生方ともっと学問の話をすればよかったと今振り返って思うのでした。
2024年の秋作品がまた一つ、アトリエから旅立ちます。
想いをカタチに、針しごと。
Atta